子供のころから占いが好きで、子供向けの雑誌の星占いとか、心理テストは必ずやっていた。少し成長して、思春期になると朝のテレビ番組の星占いを見てから学校へ行っていたし、初めて占いの館を訪れたのは高校1年生だったと思う。
今でも忘れない。渋谷にあるフォーチュンカフェ トリンの吉弥先生という占い師にみてもらった。私の占い人生の始まり、といえるだろう。さきほど気になって、トリンのホームページをみたら、なんと7月いっぱいでしばらくの間お休みをするという。ビルの改装だというので、またいつか再開されることを期待したい。いつかトリンで占いをまた受けてみたいと思う。
さて、最終的にはいつの間にか自分が占い師となった私だが、それまでの間は、あらゆる占いの館を転々としたし、ヤフーやniftyなどで占いコンテンツ花盛りの頃は、月に何万も占いコンテンツに費やした記憶がある。まぁ、半分は仕事のリサーチもあったのだけど、何か悩みがあると、ついつい占いに頼るようになっていった。
はじめは四柱推命や西洋占星術。そのうちにタロットや易の存在を知り、最終的に霊感というものに惹かれていく。おそらく多くの占いさまよい人たちは、この過程を同じように歩んでいるのだろう。
遠くまで占いを受けに行ったこともあった。最も遠かったのは香港。香港の黄大仙という場所に占いのコーナーがあって、そこに女性の超的中率の高い占い師がいるというから、たずねて行った。燕京（えんきょう）という名の女性占い師で、占術は四柱推命と紫微斗数。姓名判断もやっていた。
さすが！噂の占い師。その的中率は驚くべきものがあった。母と二人で行ったのだが、絶対に私と母しか知らないことを言いあてた。その時はさすがに鳥肌が立った。夏の蒸し暑い香港にいて、寒気がするほどの鳥肌だったから、あの時の驚きは人生でもなかなか経験できない驚きだったと思う。
日本でも、あらゆる場所で占いを受けた。
先日書いた、名古屋のスピリチュアルカフェのレイラ先生も、そのうちの一人。ココナラというスキルマーケットのサイトに出品している占い師も、何人もの人に鑑定してもらった。
何人もの人に鑑定してもらっていると、変な占い師にも出会う。1人はやたら金額が高いけれど説教ばかりする、自称霊感占い師。結果、変なものを売りつけられそうになったので、逃げ帰ってきた。
もう一人は、いやらしい目で見る男性占い師。こいつも自称霊感だ。「君はセックスフレンドが必要だ、僕が相手になるよ」と言われたので、これも逃げてきた。
こんな目にあいながらも、占いってやめられないものなのよね、、、、
肝心の占いの結果といえば、みんな一部は当たる。一部は外れる。未来はほとんど当たらない。
私も占い師のはしくれだから、日々実感していることだけれども、日本の占い文化は非常に特殊で、とにかく「本物」を探すことに躍起になっている人が多い。その結果、占いジプシーが増えていくのだ。
私はある時、ぴたりと占いをやめた。自分が占い師として活動することはやめてはいないけれど、自分が占いを受けることをやめた。自分を完璧に信じることにしたからだ。もちろん時折、年に数回、これからも占いは受ける。半分仕事みたいなもので、リサーチもかねて。しかし自分の悩みは占いでは結局解決しない、ということに気が付いた。
占い師さんが当たらないからじゃない！占いを受けて、自分が望んでいない答えが返ってくると、どうしてもそれを否定したくなる心理が働くのが人間。そのために占いを繰り返してしまうことになる。
でも、やっぱり結果を振り返ってみると、自分の思考や心、直感に等しいことしかやってきていない。引き寄せの法則の理論から言えば、自分が思考したことが現実化するのだから、いくら未来を占いで聞いたところで、自分の思考が変われば未来が変わるということになり、当たらなくなる。
相手の気持ちを知りたくなるのは、相手に思いが伝わらない、自分が望んでいるような関係性を築けない、など、自分の思ったとおりにならないことが不安を創り出すから。でも、これも宇宙の法則、引き寄せの法則の理論から言えば、自分が自分を幸せにして、いい気分でいられるならば、自分が望んだ未来はやってくる。相手に視点を置いているうちは、なかなか思い通りの恋愛も、思い通りの豊かさもやってこないということになる。
結局のところ、占いが当たる、当たらないと言っている間は、何にも望みは叶わない、ということ。自分の直感を信じ、自分の思考を常に前向きなもの、自分自身がいい気分になれるものにする。そうしてゆけば占いなどしなくても、自分の人生は思い通りになることに気が付くのだ。
私はこれに気が付いたときから、占いのさまよい人から卒業できた。
で、今日のタイトルにある、「世界で一番当たる占い師・スピリチュアルカウンセラー」は誰かということ。
それは自分自身。あなた自身。
自分の直感、心の感覚を信じましょう！それが幸せへの第一歩です。
